よく「花粉症にはヨーグルト!」と聞きますよね。
そして実際に治ったという声もちらほら。
ということは効果あるのでしょうか?
私の見解は…
「効果があるにはあるが、重症な状態を回復させるには不十分」
ご存じの方も多いと思いますが、ヨーグルトで花粉症改善効果が出るのは乳酸菌によるものです。
ではなぜヨーグルトでは不十分か説明いたします。
ヨーグルトが花粉症の改善に不十分な理由
- 乳酸菌の大半は胃で死滅するから
- 生きて腸に到達しても長くは生きられないから
- たいてい砂糖が入っているから
- 効果が大きい乳酸菌ではないから
- お腹が冷やされて消化能力が落ちるから
それでは一つずつ解説していきます。
1. 乳酸菌の大半は胃で死滅するから
乳酸菌は腸まで到達すれば効果を発揮するのですが、ヨーグルトの乳酸菌はたいてい強酸性の胃で死滅してしまいます。
各社、この課題をクリアするためにカプセル化したりするわけです。
ただ、そもそも胃酸に強くアレルギー改善作用が強い乳酸菌も多いため、そちらを使った方が良いということになります。
2. 生きて腸に到達しても長くは生きられないから
こちらのほうが2番より更に問題です。
ヨーグルトの環境と腸内の環境が異なるため、たとえ胃をクリアできてもいずれは死滅してしまいます。
例えばpH(ペーハー)は胃:1~3(強酸)、小腸:6~8(弱アルカリ)で、ヨーグルトはだいたいpH=5程度(弱酸性)のため、ヨーグルトの乳酸菌が長く生きられないというのは何となくお分かり頂けるのではないかと思います。
3. たいてい砂糖が入っているから
砂糖は腸内環境を劇的に悪化させます(砂糖とアルコールは最悪!)。
ヨーグルトを食べる時は砂糖抜きで食べて!(はちみつも当然NG)
といっても市販のカップヨーグルトはほとんど砂糖が入っています。というより入っていない製品を見たことがない。。。
(同じ理屈でヤクルトとかも砂糖が入ってるのでNG)
もしどうしても甘いヨーグルトが食べたい時は、プレーンヨーグルトを購入してステビアやエリスリトールなどの甘味料を入れると良いでしょう。
4. 効果が大きい乳酸菌ではないから
乳酸菌がアレルギーを改善する理由は、乳酸菌が腸壁の免疫細胞を刺激し、免疫バランスを変えるためです。
ただ、免疫バランスを改善する善玉菌は色々と研究されているため、他にもっと優れた善玉菌があるわけです。
(人にはTh1とTh2という免疫があり、テレコの関係になっています。Th2が優位だとアレルギー体質になります。乳酸菌はTh1を優位にすることでアレルギー体質を改善しているのですが、詳細はまた別途)
5. お腹が冷やされて消化能力が落ちるから
お腹が冷えると消化が悪くなるのは皆さん実感しているのではないでしょうか?
これの何が悪いかというと、以下のような現象が起きるためです。
- 消化が悪くなる
- 食べ物をタンパク質からアミノ酸まで分解しにくくなる
- 未消化のタンパク質が腸壁から侵入し、これがTh2を刺激する
- Th2が刺激され、アレルギーが発症する
ここまでなぜヨーグルトでは不十分か?という説明をしましたので、次からはどのような製品が良いのか?ということを説明します。
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